夢見る精神障害者

アスペルガー症候群なのか、統合失調症なのか、医者によって見解が違うのですが、今は両方の疾患名を持っています。 精神疾患にまつわるお話を綴りました。

なんか、わかってきた気がする

こんにちは、謙児です。

精神障害では、昔から多かったんですが、

詐病」して社会や仕事から逃れ、

社会保障制度で生活している人は、

実は結構いました。

今は、かなり変わりましたけど、

一時期は簡単に病名をつけてくれる

医者もいたのですね。

実際はないのに、「幻覚がある」

ようなことを言い続けると、

病名がついてしまうような節は

ありました。

そして、本当はそんな症状は

ない訳ですから、薬は飲まない。

そうして、「統合失調症だったけど治った」

と、武勇伝のように言っている

人がいましたね。

批判されるべき医者も然りかも

しれませんが、患者も患者で質が悪いのが

結構いた、とも言えます。

現在は、発達障害がブーム?のような

感じになっています。

かつて、うつがクローズアップされたように、

特にアスペルガーやAD/HDと診断されたがっている

人が相当に増えた、と言えます。

以前なら、「うつではないか?」と病院に

駈け込んでいた層でしょう。

でも、同じ発達障害でも

「カナー症候群を疑っている」などという人は

いませんね。

これも、妙な話ではあります。

当の私は、はじめからアスペを疑って

いた訳ではなくて、でも、統合失調症という

病名は違う、とは思っていたのですね。

だって、幻覚や幻聴はない、と

はじめから言っているのに、

ドクターが勝手に、ある、とカルテに

書いているんだもん。

そりゃ、信じられる訳がありません。

ですが、病名の根拠の納得のいく

回答が得られないまま、流されていた

自分も悪いのですが、

ネットの医療サイトでドクターに

その旨書いて相談してみても、

統合失調症が疑われます」

と言われる始末。

そういうものなのだな、と

諦めるしかなかった感じでした。

ところが、別のとある場所で相談したところ、

統合失調症ではない。アスペルガーが疑われる。」

と宣告され、唖然としてしまったことが

今でもよく思い出されます。

その頃は、大人の発達障害、というのも

出てきていましたから、想定の範囲外

ではなかったものの、意外すぎる

回答に驚いたものです。

そもそも、精神病どころか精神疾患でも

なかった、ということですから。

こうして、「私は本当にアスペなのか???」

という、裏付けを取りにいろいろと

動いて、今こうなった、ということです。

話を戻すと、従来は発達障害は児童期に

親が病院に連れていくものでしたが、

大人の発達障害が出てきてから、

先に書いた、以前なら「うつではないか?」

と病院に行っていた人が、発達障害専門医

のほうに殺到することになったことで、

混乱が大きくなっている、と言えます。

なので、私は電話で先にインテイク面談をして、

深刻度が高そうな人を優先するようになるよう、

提案したいところです。

ところが、実際は書籍などを自分に都合よく

解釈して言っている人が多いような

現状もあるのですね。

私も、心配がある、というだけで専門医に

行ってはいけない、とまでは決して

言いませんけども、実際に診断される

数は多くない、という現状を見ると、

うーむと考えてしまいます。

一方で、それでも気付かずにそれが

社会人としての当然の苦しみと思って

生活している人もいると思います。

それを考えると、私はとても複雑なのです。