「あなたは、統合失調症ではありません」
たまたま出会ったドクターは、大層不思議そうにこう言っていました。
直接お話もしましたが、私の文面や話し方を見ても、
なぜこの病名がついたのか、理解に苦しむようでもありました。
お久しぶりです、謙児です。
知っている方も、そうでない方も、こんにちは。
２年ほど前からブログを書き始め、いろんな方に読んで
いただけたことに深い感謝をしています。
以前、どのようなことをやっていたのかは、このブログサイトの
過去ログにありますので、ご関心のある方はご参考ください。
さて、これからのテーマは「自分の正しい病名と、治療法とは何か」
ということ。
自分自身、ブログを始めたあたりから疑問を感じ続け、
また、主治医などに訴えたこともあったのですが、
一度ついた「統合失調症」という病名を覆すのは、
容易なことではないようです。
以前から、「精神疾患持ちとは、とても思えない」という声も
多数いただいていたのですが、実際はブログの表面に出して
いなかっただけで、気分高揚による妄想やパニックは、
頻繁ではないとは言え、症状として日常的に出ていました。
また、就労してみると直ちにこういった症状が出て
仕事が続かないため、やはりそれを認めざるを
得なかったのも確かです。
それで、実は自分で病識もありましたし、長年同じ病名で通されて
いると、やはり病名には間違いはないのか、
と思いこんでしまっている部分は多分にありました。
ところがいざ、そうではない、という見方をするドクターが
現れてみると、「やっぱり、病名は適切ではなかったのか」
という思いが大きく湧いてきたのも事実でした。
やはり、自分の中の奥底では、誤診ではないのか、
という思いが大きくあったのですね。
とは言え、詳しくは書きませんが、私が統合失調症と
病名がついた当時は、それと診断されても不思議はないほどの
ひどい状態でしたし、ドクターが違っても、やはり
そう診断されるのも無理はなかった、と振り返ってもいます。
それから時は流れ、10年が経過しましたが、
不思議と徐々に症状は軽減され、「回復まであと一歩」と
思える状況にまでなりました。
一方で、前述の通り何度も就労にもチャレンジしているのですが、
現状では悉く失敗に終わっているのが歯痒いところでもあります。
しかし、ここまで治ってみると、もはや「統合失調症」という
病名は、明らかにふさわしくはないようにも思えるのです。
最初から幻聴や幻覚はありませんでしたし、
普段接している福祉関係者の方も、やはり他の人とは違う、
と感じていたようでした。
ここで、そもそも「統合失調症」とはどういうものなの? という
話にもなる訳ですが、その昔(精神分裂症と呼ばれていた時代)は、
例え就労しようにも、採用試験を受けるのさえ困難な人を
指すものであったはずが、現在ではかなり拡大解釈される
傾向にあります。
あえて一言で言うなら、考えがまとまらないような状態だったり、
なかなか適切な病名が見当たらない場合につけられる、
というのが私の認識です。
ですから、昨今統合失調症を解説する書籍は多数ありますが、
実際の解釈運用はドクターによってマチマチであり、
「絶対的にこれ」という規定は、日本にはまだ存在しない、
というのが私の見方でもあります。
そのため、最近統合失調症でも完治したとか、就労してみたら
続いている、という人も多いのですが、そういう人は
その昔であれば、この病名はつかなかった可能性は
高い、と思ったりしています。
もちろん、現状の拡大解釈を咎める権限は私にもありませんが、
比較的軽度の人には、もうワンランク下の病名も
存在してもいいのではないか、と感じるところです。
話を戻します。
それで、とあるきっかけで交流があった別のドクターは、
別の病名を私に宣告したのですが、
なにぶんメールと電話でやりとりしただけですから、
鵜呑みにはし辛い部分はあったのですが、
近県の別のドクターを紹介してもらったので、
赴くことにしました。
そこで宣告されたのは、
「あなたは、統合失調症ではありません。」
ハッキリしたその一言でした。
それでは何なのか、というと下部に並べている
3つの病名のうち、前2つです。
ただ、普通の関係者であれば、10年付け続けられた
病名のほうを信じるものです。
下記の病名も合っているかは、私にも正確には
わかりませんが、その可能性を信じ、
闘いに挑むことにした次第なのです。
