夢見る精神障害者

アスペルガー症候群なのか、統合失調症なのか、医者によって見解が違うのですが、今は両方の疾患名を持っています。 精神疾患にまつわるお話を綴りました。

精神疾患になると、精神年齢も低くなる???

こんにちは、謙児です。

実は今までも、病院や施設などで

いろんな当事者の方と接したことが

あるのですが、全員とは決して

いいませんが、傾向として、

「歳の割には、子供っぽい人が多いなぁ」

という印象を実は持っていたりします。

50過ぎたおっさんなのに、子供のような

駄々をこねる人もいましたし、そこまででは

なくても、常識がちょっと世間ズレしてるかな?

と感じる人が多かった、ということです。

もちろん、こうなってしまう原因には、

病気で気持ちに余裕がないせいも

多分にあるのだとは思いますけども、

私は社会と接する機会があまりない影響も

あるのではないか、と考えています。

この一端には、いまだ「隔離政策」の

余韻が色濃く残っている気がします。

数十年、社会的入院をしているような

人は、むしろそうなって当たり前

なのですが、1年以内で退院できたとしても、

社会復帰できない人は依然多いのが

現実です。

そういう私も、その中のひとりです。

せめてデイケアや地活に通っていれば、

幾分はマシなのですが、

それでも若干はズレている人が目立ちます。

つまり、基準を緩くしているだけで、

施設も一種の「隔離」なんですね。

就労、とまではいかなくとも、

社会参加できる機会を、そういう場でも

広く設けなければ、年齢相応の

自己研鑽にはつながりにくい、

と考えたりする訳です。

そして、私たちという存在が、

広く世に知られることもなく、

健常者との意見のすれ違いも

縮まることはない、と私は考えます。

そもそも、諸施設の運営方法が

全国統一に近い状態なのも、

こうなる要因ではありますが、

新しい試みが失敗することも

多いのも一因ではあるでしょう。

長野県が、数年前に積極的に

精神障害者を従業員に迎え入れるよう、

施策を打ちましたが、

就労までは少しは成功したものの、

やはり短期間で離職する人が

多かったそうです。

この現象を見て、

「辞めても社会保障の後ろ盾があって

困らないから、簡単に辞めるのだろう」

と、健常者は言います。

一部には、そういう人もいるでしょう。

ですが、事業主だって、どう扱って

いいのか、わからない面もあります。

ですから、私は双方が時期尚早だった、

と考えるのです。

いきなり就労ではなくて、

単発のボランティアなどから、

そういう段階を経て、慎重に

進めないと、同じことの繰り返しに

なる気がします。

実際は、親元から離れられないような

人のほうがもっと多いだろう、

というのが、私の正直な実感でも

あります。

その理由は様々でしょうが、

親心として、

「他人に預けるには忍びない」

という思いは強いだろう、

と思ったりします。

今でも、ウチの親でもそういうところが

ありますからね。

私の親も、一時は家族会などに

積極的に参加していたようですが、

今は、それはほとんどしなくなりました。

それ以上、得るものがなかった、

という表れでもある気がします。

20年後、私と同世代の疾患者が、

親を亡くしていくことが増えるなら、

行き場を失って途方に暮れる人が

続出すると思われます。

いざ、そうなった時に考えても、

恐らく遅いと思います。

私は、生きていく術を常に模索している

つもりですが、私のような

スタンスの人は、まだまだ

少ないです。

精神病棟がこれ以上、

老人ホームな状態になって

しまわないよう、

私は切に願いたいところです。

もう、決して遠くはない未来のことなのですから。

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