ネットサービスのトレンドが頻繁に入れ替わる理由
こんにちは、謙児です。
今日は、表題の件について考察してみたいと
思います。
私が自分のPCを最初に購入して使い始めたのは、
もう15年ほど前になります。
NECのPC-9821系が全盛の時代で、OSは
今の強い原型である、Windows95でした。
元々は、ゲームを楽しみたい用途の理由のほうが
色濃かったのですが、パソコン通信、特に
NIFTY-Serveが友人の間で流行していて、
こちらも同時に加入しました。
(ちなみに、画面はこんな感じ)
インターネットという言葉も出回り始めた時代で、
最初は私は何となく難しそうで敬遠していたのですが、
リア友に無理矢理加入させられて、
結局その道のプロになってしまったくらいですから、
今となっては、その友人に感謝しなきゃいけない
ところでもあります。
さて、それで、当時のインターネット、どんな感じだったと
思いますか?
まず、回線速度が単位が違うくらい遅かったので、
インターネットと言えど、テキストが中心でした。
画像データなどは、サイズが大きいと、表示されるのに
何分かかかっていたくらいで、今のような動画データなど、
有り得ない時代でもありました。
そして、個人情報。
もともと、NIFTY-Serveのフォーラムなどに書き込みする
場合は、自分のIDが強制開示されていて、
誰でも知らない人に、いきなりメールを送れたり
したので、インターネットでもそれが継承されていたりしました。
当時から、掲示板(BBS)も多数ありまして、
メールアドレスを書かずに投稿することも
できたのですが、書いて投稿するのがエチケットと
されていて、書いていないのは「怪しい投稿」に
分類されるくらいでした。
ところが、段々とメールアドレスにも個人情報色が
濃くなり、女性へのナンパメールなんかも
出てきたので、電話番号を教えるのと同じくらい、
重要な概念が生まれ始めたのですね。
そうして、メールの世界は段々と乱れて行き、
スパムメールが大流行するようになります。
今ならば、即刻無視したりするところですが、
当時は私もこんなのを送りつけられると、
かなりアタマに来たものです。
そうして、フリーメールなどのいわゆる
「捨てアド」を所持しておくのが
通例となっていく訳です。
技術の進歩も顕著で、最初はCGIくらいしか
ブラウザでアクティブな挙動をさせる
仕掛けを作ることも可能になってきました。
しかしながら、技術の進歩もさることながら、
商用サイトが今とは段違いに存在しなかった
時代ですから、個々が皆のために、と
無償で役立つコミュニティサイトなどを
それぞれのカラーで多く輩出させ、
技量がある人が知恵を絞れば、まず
人気サイトになれるような、敷居の
低さもありました。
そう言えば、当時はYahooもカテゴリ登録順に
検索結果が出ていましたので、
Yahooに自分のサイトが掲載されることが
ステータスとされ、それは「東大に入るより難しい」
とも言われていましたね。
実は、私自身もYahooに載るサイトを持っていたりしました。
ところが、ちょうどその頃からだったかと思います。
「出会い系サイト」も段々伸びてきました。
サイトを使うのにお金を払うのもアリとされ始めたのは、
アダルトは別として、これがはしりだった気もします。
こうして、段々ネットへ書き込むことの抵抗感が
薄れた代わりに、荒れやすくもなるデメリットが
発生しました。
こうなると、個人のサイト運営者が風紀を守ることを
遵守するのが困難となり、きちんとした企業が
取り仕切る、現在のスタイルへと変容したと
考えることができるとも思います。
Twitterであったりする訳です。
ところが、それらのサービスでも、今では風紀が
乱れつつあります。
mixiなどは、ユーザ離れの危機から立ち直った実績も
あり、評価に値する価値はありますが、
やっぱりネットのユーザが求めているのは、
「安全で快適なコミュニケーション」なのでは
なかろうか、と私は考えたりもする訳です。
しかし、人が集まるところには、目立ちたい人･
荒らしたい人･商売したい人も隙入る。
それを排除できるシステムが開発されたとしても、
いずれは破られ、同じことの繰り返しとなる。
恐らくこれらが実態です。
ですから、これからも、画期的な新サービスが
出現しては、心無いものに荒らされて衰退する、
そのローテーションは、いつまでも続くと思います。
今日の記事、少しは参考にしていただけますでしょうか。
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