夢見る精神障害者

アスペルガー症候群なのか、統合失調症なのか、医者によって見解が違うのですが、今は両方の疾患名を持っています。 精神疾患にまつわるお話を綴りました。

「統合失調症だけど働いている」って人、最近多いけど・・・

こんにちは、謙児です。

今日は、ちょっとケンカを売っているように

受け取られかねない内容ですが、

私的にはすっきりしないので、書いてみます。

最近のこのジャンルの人気傾向を分析してみると、

統合失調症だけど(病気クローズなどで)就労しています。」

と謳っている人のブログの人気が高いようです。

やはり、ホンネは就労したいと思っている人も

多いでしょうし、成功者の実体験を参考にしたい、

という表れでもあるとは思います。

ところが、大抵は

「どれほどの症状から」

「どうやって回復したか」

この点が言及されていません。

というか、何故回復できたのか、

本人もイマイチ掴めていないケースの

ほうが多い気がするのです。

実は、私も閉鎖病棟保護室にいた経験を

持ちながら、社会復帰をしたことは

あることはあるのですね。

ですが、再発→離職を3回繰り返しています。

病気を全快させたいのは、やまやまですが、

そのセオリーは確立されていませんし、

自分の方法で自営業として自立を目指す

方向に見定めた訳ですが、

それでも健常者と同じペースで

働く気はさらさらありません。

こんなに再発の経験があれば、

またやらかしてしまうと、

今度は一生立ち直れないかも

しれないからです。

ですから、私は石橋を叩いて渡るように、

間違いなく無理が生じない方法を

模索していたりしているところです。

これは、前にも何度も書いていることですが、

統合失調症」という病名だけに

踊られるのは、私はどうかと思ったり

する節もあるのです。

これには、10年前なら病名がつかなかった

程度の人が、クリニック系の病院で

入院することもなく、統合失調症

病名があっさりつけられてしまっている

現状を憂慮している意味も含みます。

ですから、同じ病名だからと言って、

無条件に参考にしている、かどうかは

わかりませんが、

簡単に「統合失調症でも就労の可能性も・・・」

と受け取られるような内容が

流行ってしまうのは、私としては複雑です。

現実では、就労の意欲は極めて高いのに、

障害者枠で精神の雇用実績がゼロに等しいのを

知らずに不採用続きで落ち込んでいる人も

結構いたりしますし、

私のように再発や再離職を経験し、更に

落ち込んでいる人のほうが多いのが現実の

ような気がしてならないのです。

ですから、就労に関する情報は、

支援機関からもっと広く公示されていいような

気もします。

私の知っている限り、実際に就労できている人は、

薬を飲んでいるだけで、症状はほぼない

人に限られる感覚はあります。

就労を目標に据えることはいいことですが、

「再発の恐ろしさ」

これも同時に啓蒙する必要はあるように、

私は感じます。

ただ、私は何もできない、と言っている

訳ではありません。

雇用主に理解を浸透させて、接し方と

労働の適量をわかってもらえる時代が

到来しないと、痛い目に遭うだけで

終わってしまうことを警鐘したいのです。

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(IDは yumegai_knj です)

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