夢見る精神障害者

アスペルガー症候群なのか、統合失調症なのか、医者によって見解が違うのですが、今は両方の疾患名を持っています。 精神疾患にまつわるお話を綴りました。

その昔の精神障害者

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よかったら、私のブログでも推薦してくださいまし。

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こんにちは、謙児です。

今日は、精神障害の歴史的

事実から辿った考察です。

なにぶんにも、今まで

精神障害はベールに包まれた

部分が大きく、その歴史が

明らかにされていないのが

実態でもあります。

これから私の視点に基づいた

見解を書いてみますが、

想像で補っている点も

あることをご容赦ください。

もっとも、これについては

誰も正確なことを答えらる

人など、存在しないのかも、

という気もしますけどね。

さて、いろいろ調べて

みたところなのですが、

諸外国では17世紀頃から

病気として認知されはじめた

ようです。

学問的にもいろんな研究を

され、様々な説や学派が

入り乱れていたとのことです。

ただ、やはり当初から海外でも

偏見を受ける病気として

扱われており、20世紀初頭の

ナチス・ドイツ政権下では、

ユダヤ人の大量虐殺が問題視

されていましたが、

同じように精神障害者

虐殺されていた、という

説もあります。

日本ではどうなのか、

というと、聞いて驚くかも

しれません。

最初に社会的に疾患として

認められたのは、

1900年の精神病者監護法の制定

であるようです。

あまりの歴史の浅さに

驚きですが、

精神病者監護法」とは、

あからさまに蔑視されている

名称とも言えます。

実際、世論としても、

精神病者は危険で

何をするかわからないから、

町に出してはいけない」

という風潮が強かったとの

ことです。

このことから察せられるのは、

本来、精神障害者とは、

本当に「キチガイ」と

言ってよいほどの、

もはや理性を失っている人を

指して使われた言葉で

あった、と推測することが

できます。

ですから、私もそうですけど、

この著述をちゃんと読めている

程度の人は、

その昔は「精神障害者」のうちに

入らなかったみたいです。

そもそも、現在と違って、

普通に生活するのに脳を

酷使したりして、精神的不調が

発生するケースなど、

稀であったと推測すること

ができます。

それだけ、昔は日本の

統治システムがある意味

良く整備されていて、

そんな苦しみの発生しにくい

世の中が形成されていた、

と考えることができます。

であれば、差別されて偏見を

受けるのも、ある意味納得です。

そりゃそうでしょう。

イカれた目つきで、包丁持って、

町を闊歩している人などいたら、

そんなの私もイヤですよ。

そういう人が、当初の「精神障害者」の

定義であったとすれば、

「閉じ込めておけ」なんて

話になるのも、わからなくは

ないです。

こうして、日本の「隔離政策」の

時代は長く続くことになります。

その間に諸外国では徐々に

情勢も変わってゆき、

時代の変化と共に、

「精神的不調がいつまでも治らない」

という、現在の私たちと変わらない

症状を訴える人も増えてきた

ものと思われます。

こうして、「精神障害者」の

定義も拡大解釈され、

現在のように、悪いことはしないけど、

単に働けないので、支援が必要、

という人も含むようになったものと

私は考えています。

ところが、どういう訳か、

日本はそんな世界的な流れを

受け入れずに、「隔離政策」を

やめなかったのですね。

聞いた話によると、WHOが隔離政策を

やめるよう、何度も日本政府に

勧告したそうなんですが、

何故だか日本は応じなかった

らしいです。

ということで、今でもなお、

日本は世界一精神病床数が

多い国でもあったりします。

これ、知ってました?

という事情ですので、

私個人としては、政府の責任を

厳しく追及したい思いも

強いのですが、

なんか、あんまり聞いちゃ

いけないような理由も

ありそうな気も何となくします。

WHOの勧告に応じなかった、

というのは、何かやはり

それなりの事情は

あったのでしょう。

私も、さっぱり想像は

つきませんけどね。

それで、現行制度に大幅に

近づいたのは、何と

1987年の「精神保健法改正」から

です。

呆れるでしょ?

つい、最近のことですよ。

私は、とっくに生まれていて、

高校生の時なのです。

ということですから、

日本の精神保健福祉は遅れている、

とはよく言われますけど、

政府が最近まで隠していたので、

これでも期間の割には、

大躍進を遂げているほうだと、

解釈することもできます。

ですが、世間のムードとして、

メンタルな病気が一般的になった、

というのは、理解が増したの

ではなくて、単に病む人が

爆発的に増えた、という理由だと

私は思っているので、

こりゃ、何とかせねば

なりません。

苦しんでいる人は大勢います。

その声を受け入れる場、

もっとあってもいいと、

私は思うのです。

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