夢見る精神障害者

アスペルガー症候群なのか、統合失調症なのか、医者によって見解が違うのですが、今は両方の疾患名を持っています。 精神疾患にまつわるお話を綴りました。

エンジニアの階段を昇って3

【はじめての方は、最初からお読みいただくことをオススメします。】

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ペタしてね

こんにちは、謙児です。

さて、入社はしてみたのは

良いものの、やはり

ベンチャー企業ですから、

言い方が悪いですが、

業務はしっちゃかめっちゃか

でした。

ただ、どうやら明らかに

優秀と思しき人を

雇い入れている様子が

よくわかり、自分でも

なぜ社員にしてもらえたのか、

不思議なくらいでした。

でも、社員間でのいざこざは

絶えなく、社歴の浅い

会社では仕方のないこと

でしたが、

それでもやれることは

やりました。

時には、私も妙なことに

巻き込まれて、

濡れ衣を果たすべく、

部署間を駆け巡ったことも

思い出されます。

と、ある日、組織変更と

配置転換の告示のため、

全社員集めた会議が

行われることになりました。

私は元営業マンでは

ありましたが、技術畑で

過ごして行きたいことは、

役員にも伝えていたので、

そんなに重くは思って

いませんでした。

しかしながら、

役員はいつになく、

気合が入った様子が

ありありとわかりました。

そして、まず新組織

構造を説明され、

新組織名簿が皆に

配られました。

私は、これから

どんな開発を

やることになるのか、

ドキドキしながら

書類に目を通しました。

ところが、です。

いくら目を凝らしても、

技術部隊の中に、

私の名前がないのです。

何度も何度も

目を凝らしましたが、

やはり私の名前が

ありません。

背筋が寒くなりました。

そして、恐る恐る、

その他の部署の部分に

目を移したところ、

やっと私の名前が

ある部分を発見しました。

「製品企画管理本部」

その会社をつかさどる、

根幹となる部署に

私の名前はありました。

そこで私は、知らず知らず

のうちに、私がやった行動の

多くが、この会社に影響を

与えていたことに

気付きました。

そして、いつまで経っても

震えが止まりませんでした。

気が付けば、会議室の

椅子に寝転んで、

この事態の重さを

ぐるぐると考え込んで

いました。

あとで、同僚に聞いたところ、

その時の私は顔面蒼白

だったそうです。

そんなに、私って・・・

あまりの責任の重さに、

押しつぶされそうでした。

しかし、選ばれた以上、

全力を注がねばならない、

そう決意した瞬間でも

ありました。

そうして、私はその会社の

キーパーソンの一人として、

業務をこなしていくことに

なるのです。

・・・つづく