エンジニアの階段を昇って2
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こんにちは、謙児です。
「ぜひ、この会社を受けなさい、
強力に推しておくから！」
転職エージェントの人が
勧めてくれたのは、
当時名の知れていなかった、
まだ社歴の浅いベンチャー企業
でした。
正直、「何でこんな得体の
知れない会社をこんなに熱心に・・・」
それが率直な感想でしたが、
「ともかく、これから伸びるいい会社だから」
と、しきりに相手は勧めるのです。
まあ、人材バンクというところは、
転職希望者から、一切お金を
取らないので、受けようが
受けまいが、負担は発生しないの
で、
「そこまで言うなら、受けてみるか」
と軽い気持ちで受けてみることに
しました。
面接当日、指定された本社へ
出向いてみると、何の変哲もない
雑居ビルにその会社は
ありました。
しかしながら、狭いながらに
多くの人ひしめいているのも、
よく感じ取れました。
ちょっと普通のIT企業とは、
一風変わった印象は持ったのですが、
実際面接に入り、もっと
びっくりすることになります。
後でわかった、というか、
今ならば知る人ぞ知る、
現CEOの役員の方１人が
対応してくれたのですが、
ともかくスゴい人だったのです。
話し方に勢いがあって、
キレもあり、現状のIT業界が
いかにダメなのか、
滔滔と語るのです。
こんなスゴイ話し方を
する人は、テレビの中でしか
見たことがなく、
いたく感激したのを、
今でもよく覚えています。
その当時には、既に私も
社会人として、相手の
望む受け答えが出来るように
なっていたようです。
しっかり、自分の考えと
目標を伝えることが
できるようになっていた
ようです。
数日後、「内定」の
連絡がありました。
待遇面も、良いというほど
ではないものの、
それまでの薄給に
比べれば遙かにマシ
でした。
そうして、私は
この会社に転職することに
決めたのです。
それで、実を言うと、
その会社は後に株式上場して、
急激に発展を遂げる、
モノスゴイ会社
だったのです。
今では、一般人には
それほど知られていませんが、
知る人ぞ知る、
お化けみたいな会社に
なっています。
よく、そんなになる会社
だと見抜いて、入社を
決断したものだと
今でも思います。
と、いうか、
そもそもその会社の
内定をもらうのでさえ、
相当に困難だったことを
後に知ることになります。
・・・つづく
