エンジニアの階段を昇って1
【はじめての方は、最初からお読みいただくことをオススメします。】
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こんにちは、謙児です。
今日は、前回の続編を、
書き下ろしてみたいと
思います。
エンジニアとしての経験も、
もう2年に達しようと
していた、その時でした。
その時は既に仕事に
対して自信も満ち溢れ、
いつしか、社内でも
一目置かれる存在に
まで、なっていました。
しかし、不満だったのは、
長時間労働と薄給。
当時から、既に
心療内科にはかかって
いたのですが、
「単なる社会人の疲労」
としか、診断されず、
薬は処方して
もらえていたものの、
すっきりした感じが
取れない、
そんな毎日を
過ごしていました。
「他の会社に移ろう」
そう思い出したのは、
そんなよろしくない
労働環境の影響も
多分にありました。
ITエンジニアという
職種は当時、活気が
あったというのも
あるのですが、
下請けのソフトハウス
で昇進するのを
待つよりも、
もう少しステータスの
高い会社に移った
ほうが早い、
ということもあって、
やる仕事は
ほとんど変わら
ないのですが、
待遇を見直すために、
同業種で転職を
目指す人も多い、
そんな時代でした。
転職を斡旋する
流行りだしたのも、
ちょうどその時で、
ご多分に漏れず、
私も気が付けば
登録をしていました。
そこへ出向いたとき、
開口一番言われたのは、
「28歳でたったこれだけ
の給料?
その会社大丈夫ですか?」
やっぱり、そうだったのか、
という感じでした。
当時は横浜で一人暮らしを
していて、東京都内まで
通勤していたのですが、
どうやっても
生活費が足らないのです。
おまけに、仕事の遅い人の
分を、私が補っていた
にもかかわらず、
それでも給料が上がる
こともなく、
漠然と不満があったのですが、
転職エージェントの
人も驚くほど、
私の待遇が理不尽だと
いうことを示していたことに
ようやく気付いたのです。
・・・つづく