ホントは病気じゃないのに、作ってませんか?
こんにちは、謙児です。
別に特定の人を指して言っている訳では
ないのですが、最近メンタルヘルス系の
ブログでも、妙に「人工的」に、よく言えば
まとまっているブログもちらほら
あるように見受けられます。
確かに、様々な情報発信は喜ばしいことですが、
自分が当事者だと名乗りつつ、
実際のドクター以上の知識を披露してるって・・・
そもそも、この疾患は解明されてない部分が
多すぎるので、いろんな説はありますが、
不確定的なもののほうが多いです。
そんなに「統合失調症って、こんな病気ですよ」
と、まとめて言えることがあるのなら、
世界的にもっと、回復例が多いはずです。
ですから、まだ不確定な説を、「これが正しい」と
決めつけるように紹介するのは、
ちょっと違うと思ったりします。
そういう人のブログなんかをよく読んでみると、
ネット上にこの疾患のポータル的なコミュニティサイトが
存在するように見せかけて誘導していたり、
行っていいのか怪しいような講演会を、さも
優れたもののように紹介していたりします。
ちなみに、私はそこで紹介されているものなど、
聞いたことがありません。
古くから有名なのは、「インターネット家族会」さんとか、
リアルでも各県に家族会が存在するような
組織に過ぎない、というのが私の認識です。
(ちなみに、「インターネット家族会」というコトバを
発明したのは私です。アイデアだけ出したのですが、
その後具現化してもらえた、管理人さんに感謝です。)
これらに限らず、欧米の回復プログラムを特別公開してる、
とか、なんか私たちとその周りの人々を食い物に
しようと企んでいるケースが、どんどん目立って
きている、と感じるのは私だけでしょうか。
私も、去年自助グループを作ろうとはしましたが、
実際どうだったのか、と言うと、あれだけ
アクセスがあったのに、手を挙げる人は皆無でした。
そんなに簡単に、ネットでこのテーマの大規模な
コミュニティサイトなど、立ち上げられるものなのか???
と私は疑問を投げかけたいと思います。
これは、一応ネットのプロの端くれであった者の所感です。
仮に、それだけの人を集められたとしても、
実際に私はマスコミや行政も交えた集まりに
参加したことがありますが、
全然手が付けられていないとの同然の分野ですから、
皆、思うところも様々で、全然話し合いのレベルには
なりませんでした。
きちんとした団体の全国大会にも行ったことが
ありますが、ディスカッションの場では、
10くらいのテーマに細分化して実施されて
いました。
それでも、皆自分の現状を紹介するのが
精一杯で、言い方は悪いですが、
建設的な話し合いにまでは至りませんでした。
これが現状であり、実態です。
この疾患に関する集いは、政治やカネの背景も
大きく絡んでいるので、決してきれいごと
だけでは推進できないことは承知していますが、
当事者や家族から「回復」を餌に詐欺のような
ぼったくりまで横行してはいけないでしょう、
というのが、私の魂の叫びです。
私ひとりでは、どうにもできるレベルでは
ありませんが、せめてここまで読んで
下さった方には、日頃から十分に注意
することを、心から願いたいのです。
