夢見る精神障害者

アスペルガー症候群なのか、統合失調症なのか、医者によって見解が違うのですが、今は両方の疾患名を持っています。 精神疾患にまつわるお話を綴りました。

そもそも、「統合失調症」とは何なの? 「うつ病」との違いは?

こんにちは、謙児です。

さて、今日はこのブログの本質に

基づいたテーマです。

この手の話は、今やネットでは

至る所で解説されているので、

今更私が教科書通りの

説明をしても、新鮮味も

何もないだろう、ということで、

私の主観も大きく交えて、

考えてみたいと思います。

私が調べたところで、

一番有力だと思った情報は、

統合失調症とは、

思考内容の障害つまり、妄想が

主となる病気だろうということです。

私の場合は、最初は「うつ病」 の

要素も色濃くあったと思うのですが、

気分が沈んでネガティブになる、

うつ病の代表的な症状よりも、

私の場合は「妄想」が症状の多くを

占める割合が高いことから、

やはりこの診断名が合致しているのか、

と解釈することもできます。

実際、気分が沈むことは今はあまり

ないのです。

あったとしても、病的という

ほどでもありません。

しかし、「妄想」については、

やっぱり著しく激しいと

思います。

私がまだ恵まれているのは、

「妄想」につつまれた状態が、

それだと自分で自覚できる点

かとは言えるでしょう。

妄想と現実がごっちゃになったり、

幻覚や幻聴が発生することまでは、

ありませんので、

統合失調症の中では軽いほうかと

考えられます。

ただ、一度「妄想」がはじまると、

どこまでも行き過ぎてしまいます。

その症状が出ると、

自分でもわかっているのですが、

制御不能です。

そして、後にひどい倦怠感が残ります。

かつては動悸がしたり血圧が

高くなったり、肉体的な症状も

ありましたが、今でも周期的に

「妄想が暴走」して、

「疲れ果てて動けない」状態に

なりますから、

(無理すれば1日くらいは根性で

なんとかできるんですが)

やっぱり健常者と同じ条件での

就労は少なくとも現状では

難しいと考えられます。

周期的に妄想が襲うので、

その後体調が回復するまで、

しっかりとした休息が

必要となりますので、

そんな頻繁で突然の休みを認めて

くれる条件が職場に求められる

訳ですが、仕事と言うのは

そんなに甘いものでは

ありません。

そもそも人手が足らなくて

休んだら困られたりしますし、

大事な日にのうのうと欠勤していては、

健常者から協調性を疑われます。

できることはあるかもしれませんが、

なかなか就労に結び付けられない

事情はご理解いただけますでしょうか。

以前、

「たまにドクターストップがかかるけど、

治れば仕事を再開してます」

などという人がいましたが、

私の場合は回数も多いですし、

毎月のように「ドクターストップで数日休み」

なんて言っていたら、

普通はクビになります。

そもそも、症状が出ると思考が逝って

しまいますから、無意識に突拍子も

ないことを口走って、本当に人格を

疑われかねないケースもあり得ます。

この、不況の厳しい世の中、

そんな人材は要りません。

ということで、緩くてマイペースの

仕事を、ということになると、

結論として自分で仕事を創る手段を

取るしかなくなった訳で、

今もなお模索している次第です。

それにしても、近頃思うのは、

回復の可能性がまだ高い段階から、

ドクターも簡単に

統合失調症」の病名を

つけてしまうことが多くなった

気がするのです。

確かに、重く受け止められ過ぎても

困るんですが、軽く受け止められても

困る疾患名かと私は思います。

私がこの病名をつけられた時代は、

回復がかなりの長期間、見込めない

と判断された場合に、

やっとこの病名がつけられていたもの

なので、クリニック系の病院で

ドクターが深く考えずに統合失調症

病名をつけてしまうケースが増えたのは、

本来の意図から考えると、

複雑な気分が大きいです。

ですが、これが今の実態ですので、

定義の広すぎる「統合失調症」を

もっとパターン化して細分化

する必要があると思ったりするのです。

当の私でさえ、ただ「統合失調症」と

言われても、詳しい症状を把握しないと、

病名だけで詳細を判断することは

できません。

そういう議論がなされてもいいのに、

なかなか聞こえてこないのは、

現状を打破する意味で、前進している

とは言い難い気すらするのです。