夢見る精神障害者

アスペルガー症候群なのか、統合失調症なのか、医者によって見解が違うのですが、今は両方の疾患名を持っています。 精神疾患にまつわるお話を綴りました。

回想 - 一変した環境 -

こんにちは、謙児です。

待っていた現実は過酷でした。

クラスメイト「やーい、転校生、転校生?」

私「・・・」

もちろん、仲良くしてくれたクラスメイトも

いたのですが、それ以上に転校生ということを、

冷やかす連中が多かったのです。

「なんで、こんなに悔しい目に遭わねばならないのか、

転校生とは、そんなに悪いことなのか」

まるで、違う人種の中に紛れ込まされた気分でした。

それまで、明るく活発だった私の性格は、

みるみる暗転していきました。

やること為すこと、すべてけなされ、

冷やかしのネタにされる・・・

これまでにない屈辱でした。

「何かすれば、その度にけなされる」

そう感じた私は、気がつけば何を

するのにも億劫になっていました。

今考えれば、原因はわかるのですが、

私は嫌な思いをしている、ということが

態度で周りに手に取るようにわかってしまう

傾向があったため、からかう側から見たら、

面白くてしょうがなかったのです。

残念ながら、小学校1年生の自分には、

うまくそれを受け流す術が身について

いませんでした。

そして、その波は他のクラスにも波及し、

私は負の意味で有名人になっていました。

普通の人なら、間違いなく登校拒否を

起こすところでしょう。

しかし、小学生の私には、そんな発想が

あることすら知りませんでした。

父が毎日会社に行くように、

私も学校は毎日行くところと

刷り込まれていたので、

ただただ、じっと我慢して、でも

先生の言うことだけはきちんと聞く、

そんな妙な子供になっていたのです。

その時、私には既に誰かに助けを

求める、という発想にすら

至りませんでした。

そんなことをすれば、余計に

けなされる、ということを悟って

いたのかもしれません。

そうして、時間だけが過ぎていきました。

・・・つづく

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